■【今夜9時半】「つま先と膝の方向」ってどっちよ?

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■【今夜9時半】「つま先と膝の方向」ってどっちよ?

「つま先と膝の方向に足を出して!」

と指導されたことはありませんか?

たとえば、
バットマン・タンデュ横(ア・ラ・セゴンド)

1番ポジションから横(ア・ラ・セゴンド)に足を出す。

その時です!

「つま先が斜め前を向いている…
ということは、こっちか?」

「横って、こっちじゃないの?」

「バレエって、アバウトでいいのかな??」
「どうしよう…」
「こんな基本的なこと質問したら皆に迷惑がかかる…」

などと葛藤している間もなく、
音楽が流れ、
周りの動きに合わせて、
何事もなかったかのように足を出す。

それを繰り返しているうちに
いつの間にか慣れてしまい、
質問する気持ちも失せてしまう。

そんな経験
したことありませんか?

バットマン・タンデュみたいに、
出した足が戻ってくるならまだしも

出した方向に重心移動したら、さあ大変。

たとえば、
タン・リエ。

横(ア・ラ・セゴンド)に動足を出し、
その足に重心移動。

これ(A)だと前進することになりますね。

これ(B)だと前進はしない。

もしこの2人が並んで
横へのタン・リエを繰り返したら?

Aさんだけ、
どんどん前に進んでしまう。

それでいいのか?

これに関して、
バレエ教師 石島みどりがブログを書きました。

à la seconde(ア・ラ・セゴンド)と舞台の方向~バレエレッスンあるある

ここを押してご一読ください。

よく
「解剖学的に正しい方向」
として、
Aで指導されることがあります。

観客に
「Aさん前に進んでますよ!」

と指摘されたら
(そんな観客はいない。笑)

「良いんです。
解剖学的に正しいですから(^_-)」

と応えるのでしょうか?

解剖学的に正しいかも知れないけれど、
舞台の上では正しくないことは明らか。

それを正として
レッスンするのはなぜでしょう?

ぜひそういう指導を受けたら
その先生に質問してみてください。

その答えをご存知な方は
このメールへの返信で教えていただけると嬉しいかも。

ちなみに、
答えはいくつもあってよいと思います。

そして、
それらがすべて間違っているとは思いません。

ただ、
一つ言えるのは、

解剖学的に正しければ
バレエの定義を書き換えても構わない

という価値観には問題があると思います。

なぜなら、
前提を無視しているからです。

話は飛ぶんですが、
今年の2月にロシアのエルミタージュ美術館に行ってきました。

だいぶ前には、
ルーブル美術館(フランス、パリ)や
MoMA(ニョーヨーク近代美術館、アメリカ)

にも行ったことがあります。

それらに展示されている絵画を見ると
巨大な壁画からはがき大の小さな絵まで
さまざまなスタイルと技法で描かれていることが分かります。

それらの違いがどこからくるのか?

画家の好みで決まるのかと言うと
そうではありません。

巨大な壁がなければ大きな壁画は描けませんね。

小さな壁(平坦な面)しかなければ小さな絵しか描けません。

そういった場所場所の物理的な(それ以外にもある)制約の中で描かざるを得ないので、いろいろな大きさやスタイルの絵画が存在することになります。

バレエも同じです。

ボリショイ劇場はとても広かったです。
特に奥行きはたっぷりありました。

マリインスキー劇場はそれほどでもありません。

この2つを比べただけでも、
・どんどん移動しないと間に合わないボリショイ劇場
・あまり移動しないでおきたいマリインスキー劇場

という物理的な制約に合わせた違いがあります。

そして、それに合わせたステップの違いも存在することになります。

もう一つ加えると、
英国ロイヤル・バレエのスタイルが確立された頃のコヴェント・ガーデンは、とても狭かった。

狭すぎて端まで辿り着いてしまうので、中央に戻って続きのステップをする、のが技法となっていたりします。

コヴェント・ガーデンの狭さを知らない人が見ると

「何やってんの?」

となります。

三者三様です。

共通しているのは、
劇場の広さという制約条件の中で

バレエの台本を言葉を使わずに、
動きで表現できる技法を確立したということ。

こういった前提を無視して
どれが正しい?

とやっても不毛です。

ましてや、
「解剖学的に正しいから
(=何やってんの?)」

とか、
言い出したら、
前提を無視しすぎですね。

前提は語られない。

そして、
語られない前提が最も支配的に重要な役割を果たしているわけです。

さて、
AとBの問題。

どう解決するか?

ア・ラ・スゴンドのありがちなまちがい

今夜のバスターズサロンのテーマです。

今夜4月19日(金)
21:30~ 表サロン
(YouTube版は22:00まで)
22:15~ 裏サロン

段階的に話が濃くなります。
今からのご入会(有料会員)でも裏サロンをご視聴いただけます。

ここを押してご参加ください。


ちなみに、
既存のメソッドの前提を踏まえたとしても、
この問題は解決しません。

なぜなら、
前提自体が変わってしまったから。

なので、
古典に忠実にするだけでは解決しないんです。

この新しくなった前提に合わせた解決策を、
いま日本で、
いや世界中で模索している状況と言えます。

「大人バレエのお悩みバスターズ」なりの解決策を知りたい方は、今夜の裏サロンをご覧ください。


当スタジオが提供している3つのオンラインレッスンの特徴を表にまとめました。
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  • 2024 03.28
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